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クリニック(病医院)における集患・増患対策方法総まとめ

2015年6月13日 at 4:22 PM

クリニック(病院)における集患・増患対策方法総まとめ

「最近患者数が減ってしまった…」「もう少し増患したい」という悩みはクリニック経営につきものです。特に開業後数年経つと、よりよい立地に競合クリニックが開業したりするなど、思うように売上がアップせずに経営状況が悪化してしまうこともまれではありません。

本記事ではそんな集患や増患にお困りのクリニック向けに、集患対策方法を6つご紹介します。既に取り組めていることや取り組めていない項目をチェックし、ぜひクリニック経営のご参考にしてください。

集患・増患とは?

具体的な施策に入る前に、言葉の定義を再確認しておきましょう。まずは集患ですが、読んで字の如く「患者さんを集めること」です。一方増患は、「患者を増やすこと」となるので、ほとんど同じ文脈で使用されます。

集患の方が、「患者が今はいない状態から集める」という意味をイメージしやすいので、クリニック開業コンサルタントの方が好んで使用したりする傾向があるようです。以下で紹介する方法は、現在クリニック運営を既に実施されている方向け(なので立地のよいところにしましょう的なものは省いています)となっており、どちらかというと「増患」について書いていますが、基本的な考え方としては、増患だけでなく集患も対象としています。

集患や増患対策に効果的な6つの方法

  • 予約システムの導入
  • ホームページ対策
  • オンライン広告の活用
  • 患者満足度向上施策
  • 患者数の平準化
  • PR活動

1.予約システムの導入

現在クリニックに予約管理システムは導入されているでしょうか?特に患者数が少ないと感じている方は導入不要と考えがちですが、「予約ができない診療所」というイメージを患者さんが持ってしまうとそれだけで来院しなくなる可能性があります。

特にサラリーマンの多い町で開業されている方や近くに新しい競合クリニックがある方は要注意です。前者の場合、忙しい患者さんが多いので、「気軽に予約できない」という理由で通院候補から外されてしまう可能性があります。後者は、予約システムを含むITシステムを導入している新規開業クリニックが多いため、競合クリニックの方が便利だと思われてしまうと患者さんの足は遠のいてしまいがちです。

予約システム活用事例:次回の予約が難しい患者さんに、再受診を促す

2.ホームページ対策

サイト内コンテンツについて

ホームページ対策はしっかりと行えているでしょうか? ただホームページがあればよいわけではありません。診察時間などの他にアクセス(Googleマップへのリンクがあるかどうか)やクリニック内の雰囲気、院長のあいさつや大事にしている考えなど、「このクリニックに行ってみよう」と思える安心感を与えるコンテンツを準備してください。

スマートフォン対応

これも最近は注意が必要です。2014年の時点でスマートフォンの普及率は46%、タブレット13%にまで伸び、今後も増え続けると予想されています。クリニックを探す際にもますますモバイル端末で検索を行う人が増えるので、パソコン版のホームページしか用意していないと患者さんがスマホで見た際に離脱してしまう可能性が高くなります。

外部サイト対応(SEO含む)

病医院の口コミサイトやGoogle プレイスなどへの情報登録は進んでいるでしょうか? 口コミサイトでは、診察時間や診療科、ホームページURLをユーザーが追加するタイプのものもあります。「(自分の地域) 診療科」(例:後楽園 内科)などで検索した時にでてくる口コミサイトがそのタイプで、情報が不正確な場合は正確な情報を記載しましょう。ただし!口コミを捏造は将来的に患者さんからの信頼を失う可能性があるので絶対にしてはいけません。

また、Googleプレイスは下記の画像のように、しっかりと登録しおくとGoogle マップに情報が表示されたり、検索結果に表示されたりします。登録方法に関してはまた別途詳しくご紹介いたします。

Googleプレイスイメージ(医院・クリニック)

3.オンライン広告の活用をする

地域紙などへの広告掲載を実施したことはあってもオンライン広告を試したことがない方もいるのではないでしょうか?特に下記画像に表示されているような「検索連動型広告」は、「渋谷 内科」などピンポイントで探している患者様に来院いただくのに有効です。

オンライン広告イメージ(医院・クリニック)
※赤い枠の中が広告部分になります

オンライン広告を実施する際には、病院やクリニックに対して厚労省が定めたガイドラインを順守するよう気をつけてください。運用などに手間がかかってしまう場合は専門業者にお願いすることもできます。まだお試しになったことがない場合は、一度ご検討することをおすすめします。

4.患者満足度の向上施策(院内イベントや院内環境整備など)

地味な活動に思えるかもしれませんが、例えば院内で健康に対する勉強会などのイベントを開催することで、患者の満足度を上げるほか、既存の患者さんのご友人も来院してくれる可能性があります。特に、日中の時間がとりやすいお年寄りや主婦の方を対象としたイベントが効果的です。

他にもクリニックの内装や外装を充実させる、スタッフ含めて対応を丁寧にするなど、患者さんが気持ちよく通えるクリニック造りを目指すと当然ですが患者さんは増えます。開業後しばらく経つと内装は古くなってしまうのは当然なので、その分清潔に保つ、患者さんが気持ちよく過ごせるよう雑誌などの読み物を充実させる、順番表示システムを導入して「いつまで待つのか」というイライラを削減するなどの努力が必要になります。

ただしこれらの活動は「患者満足度が上がっているのか?」という効果が見えにくい部分でもあるので、定期的に患者満足度調査を実施するなどの対策が必要になります。「なんとなく満足度が上がりそう」で終わらないよう注意しましょう。

5.患者数の平準化

特定の曜日や時間だけ忙しいというクリニックは、運営を効率化することで集患や増患を実現できる可能性が高くなります。1つめの方法である予約システムも関連しますが、患者さんを特定の忙しい時間から空いている時間に患者数を平準化することを検討してみてください。

長く待つ患者さんが減り、ひとりひとりの患者さんの満足度が向上することに加え、待合室が落ち着くことで待合室の雰囲気が改善。「気持ちのよいクリニック」というイメージの向上は、クチコミ効果による増患に効果的です。

6.PR活動

クリニックができるPR活動にはどのようなものがあるでしょうか?例えば、

  • 地域のイベントでの講演
  • 地域雑誌などへの寄稿

などがあげられます。

やはり信頼できるお医者さんに診てもらいたいというのが患者心理です。積極的に地域の集まりに顔を出したり、商工会や老人会、学校などが主催するイベントで講演したりするのもよい方法になります。「しゃべるのはちょっと…」という方は、地域雑誌などへの寄稿もよい手段になりますので、ぜひ検討してみてください。

まずは集患や増患させたい対象を把握し、対象に適した施策を

6つの基本的な対策方法を紹介してきましたがいかがでしたでしょうか? すぐにできそうなものから本格的に取り組む必要があるものもあるかと思いますが、まずは「何ができていないか」を冷静に分析することからスタートしてみてください。

お年寄りの患者が減ったのか、若い人が減ったのか、全体的に減ったのか…など、実際に起こっている現象と集患・増患させるべき対象を絞り込みましょう。その上で、「若い人向けの対策を打ちたいからオンラインやIT系の施策を実施しよう」などを絞り込むと効果的です。

今後もそれぞれの対策方法の詳細な手順などをブログで発信していきますので、ぜひ楽しみに!





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